2023年05月29日 (更新 2024年11月23日)

【丸大食品さんに取材】植物素材なのにお肉みたいに美味しい【PlantRECIPE】シリーズのヒミツとは?

ヘルシーで環境負荷が低いことから、“食べるSDGs”とも言われる「大豆ミート」。SnapDishでは、そんな大豆ミートの魅力をもっと多くの方に知っていただきたいと考え、2022年3月29日(肉の日)に「肉の日に大豆ミートプロジェクト」を発足。

大豆ミートメーカーさん達と一緒に、毎月29日の「肉の日」に大豆ミートの料理投稿企画や、オンライン料理レッスンなどの体験企画を行っています。

今回は、プロジェクトメンバーで、ハム・ソーセージでおなじみの丸大食品さんに、植物性素材で作った【PlantRECIPE(プラントレシピ)】シリーズの開発秘話や、美味しさの秘密をプロジェクト事務局が取材してきました!
今回、インタビューに答えてくださったのは、丸大食品株式会社 商品企画ご担当の福留さん(写真左)、そして【PlantRECIPE】シリーズの商品開発を担当された境さん(写真右)。さっそく気になっていたことを、境さんにズバリお聞きしてみました!

ハム・ソーセージの丸大食品さんが、なぜプラントベースミートを?

――丸大食品さんといえばハム・ソーセージのイメージがとても強いのですが、なぜ大豆ミートの商品を開発されたんですか?

境さん われわれは畜肉メーカーとして長い歴史を持っていますが、じつはプラントベースミートでもさまざまなチャレンジを行っているんです。それは「健康のために、たまには肉を食べない日を作りたい」「植物性の食品をもっと積極的に食べたい」と考える方々が増えたためです。
動物性の素材は旨みが非常に強いので、100%植物素材だとどうしても味が淡白になりがちです。ただ、私たちは畜肉メーカーとして長い間、肉をより美味しく食べていただくための加工を研究してきた歴史がありますので、肉の旨み成分を熟知しています。

また、肉を加工する際に植物性原料を使用してきましたので、そんな私たちの知見が、プラントベースミートに活かせるのではと考えたのです。
――いつ頃からそうした商品を販売されているんですか?

福留さん 2017年に「お豆のちから」というシリーズをスタートさせ、ソース入りハンバーグスタイルの「お豆のちから畑のバーグ」や、紫いも、枝豆を使ったナゲット「ベジナゲット」などを発売したのが最初です。2020年にはお肉のような食感で食物繊維入りの【大豆ライフ】シリーズを発売しています。

お肉の美味しさを熟知しているから、本物に近い味が作れた!

――今回、【PlantRECIPE】シリーズをいただいてみて驚いたのが、大豆のにおいがほとんど感じられず、お肉そのもののような旨みがしっかり感じられたこと。いったいなぜなんでしょう?
境さん お肉そのもののような美味しさを感じていただける理由は大きく2つありまして、ひとつは大豆ミート特有の大豆のにおいを徹底的に取り除く作り方を追求したこと。そしてもうひとつは、長年にわたって肉を美味しく調理する技術を研究してきたので、そのノウハウを活かした調理をしているからなんです。

お肉の旨味成分を把握している私たちは、それを補うさまざまな旨みやコクを再現する味作りのノウハウがあります。今回は野菜の旨みにこだわって味を作りました。カレーやレトルト商品も長くやっているので、知見や技術の組み合わせによって味の厚みや豊かさができるように工夫しています。
――なるほど!植物性素材だからこそ、お肉のノウハウが生きたんですね。それにしても、開発はかなり難航したと聞きましたが・・・。

境さん 社内の調理加工を担当する部署と、プラントベースミートを開発する研究所が協力して開発に挑んだのですが、改良を重ねてもなかなか味に納得がいかず、「これでは発売できない」と予定されていた発売日をのばしたほどです。苦労はしましたが最終的に、「動物性素材を使用した商品と比べても、美味しさに遜色がない!」と開発チーム全員が納得できる商品が完成しました。
――それが2022年5月に発売された「トマト煮込み」「欧風カレー」「キーマカレー」の3商品ということなんですね。ほかにはどんな特長があるんでしょう?

福留さん 【PlantRECIPE】シリーズは1品でレタス2/3~1個分の食物繊維(※)が摂れるのもポイントです。また忙しい方が手軽に温められるよう、袋のままで開封せずに電子レンジ加熱できるということも、こだわったポイントです。
※レタス可食部430g=1個として、「日本食品標準成分表2020」より算出
――実際に試してみたのですが、袋のまま電子レンジで50秒~1分加熱するだけで食べられるというスピーディさも嬉しかったです。食べたいと思った時にすぐ食べられるのがいいですね。

福留さん ありがとうございます。忙しい時にもお手軽に召し上がっていただける簡単調理という点も、私たちがこだわったところなんです。

【トマト煮込み】は、野菜とハーブ、スパイスの併せ技でお肉のコクを再現!

――では、それぞれの商品について教えてください。まず、【トマト煮込み】について。

福留さん こちらは自社開発のプラントベースミートと植物性の素材だけで作っていて、イタリア産グリルトマトの程よい酸味と香味野菜の旨みが特長です。玉ねぎやトマトペースト、野菜にこだわって旨味やコクが出るように工夫をし、スパイスやハーブの配合比率も独自に研究したことで、本物の肉のおいしさを再現する味作りができたと自負しています。

――お肉の調理に長けている丸大食品さんだけあって、プラントベースミートがトマトソースでよく煮込まれた柔らかいお肉そのもの。言わなければ、ほとんどの方がプラントベースミートだとは気がつかないのでは!

【欧風カレー】は、ごろっと大きなお肉の食感に驚愕!

――【欧風カレー】のプラントベースミートは、一般の大豆ミートと比べてゴロッと大きくボリュームがあるのにも驚きました。そして食感が、まさに柔らかく煮込んだブロック肉そのもので、びっくり!

堺さん プラントベースミートは、食感の違うミンチ肉とカット肉の2種類を作っています。カット肉は他社の大豆ミートに比べて大き目なので、肉の食感を出すのが難しかったのですが、水分比率と加熱温度を変えながら何度もテストを繰り返して、納得のいくものができあがりました。

福留さん【欧風カレー】は、じっくり炒めたあめ色玉ねぎとオリジナルブレンドのスパイス&ハーブで仕上げた奥深い味わいが自慢です。

――高級レストランのカレーのような大きいサイズのお肉!見ただけで気分がアガります!そして、大きめのお肉にありがちな嚙みにくさが全く無いので、すごく食べやすいですね。

アレンジしやすさも人気の【キーマカレー】

福留さん 大豆のお肉と植物性の素材だけで作った【キーマカレー】は、完熟トマトの甘みとじっくり炒めたあめ色玉ねぎの旨みで奥深い味わいです。

――ミンチ状のプラントベースミートがなめらかなので、ひよこ豆の食感がいいアクセントになっていますね。相性がよくて一体感があるのは、豆同士だからかも。

新商品の【きのこのクリームパスタソース】と【ソイハヤシ】が登場!

――最近、新商品が発売されたんですよね?

福留さん はい、【きのこクリームパスタソース】と【ソイハヤシ】が加わり、現在5商品のラインナップとなっています。

【きのこのクリームパスタソース】は大豆ミートではなく、オーツミルクを使用した商品。社内での試食では、「動物性のクリームを使っていないのに、不思議と物足りなさがない」「あっさりしていて食べやすいのに、濃厚なコクや旨みも感じる」という評価でした。

――試食させていただいたんですが、私も濃厚な旨みに驚きました!コクもあって、お皿に残ったソースを舐めたいくらい美味しかった(笑)。クリーム系のパスタは途中でもたれてしまうことがあるんですが、これはコクがあるのにしつこくないから、クリーム系が苦手な人にも、お好きな人にも、好まれるパスタソースだと思います。
――大豆ミートを使った【ソイハヤシ】も、まろやかで食べやすくて、ご飯がすすむ味付けでした。大人から子供まで、嫌いな人はいない味付けで、さすがだと思いました。そして大きな大豆ミートがゴロゴロ入っていて、すごく豪華に見えるんです。これを食卓に出したら、子供達から歓声があがりそう。編集部の肉好きの男性スタッフにも大好評でした。

境さん 丸大食品は長年にわたって多くのレトルト食品を作ってきましたので、積み重ねて来た経験がソースに活かされた商品と言えると思います。お肉を使ったメニューですので洋食が多かったのですが、今後は和食メニューなども増やして、プラントベースフードの美味しさをもっと多くの方に知っていただきたいですね。

メーカー直伝!おすすめのちょい足しアレンジ公開


――【PlantRECIPE】シリーズを知り尽くしたおふたりから、おすすめのアレンジ法を教えていただけますか?
境さん まずはぜひ、そのまま味わっていただきたい。【欧風カレー】【キーマカレー】や【トマト煮込み】は、お好きな具材をトッピングするのもおすすめです。

"野菜のうまみを最大限に引き出す"のがコンセプトですので、野菜をトッピングしていただくと、野菜の旨みが重なって、相乗効果でさらに美味しくなりますよ。

たまねぎとトマトの旨みとコクを効かせているので、トマトペーストで"追いトマト"をするとさらに濃厚な味わいに。またフレッシュトマトをトッピングすると、トマトの爽やかな香りも楽しめます。
福留さん 【クリームパスタ】は、きのこをトッピングするとさらに美味しさがアップします。ご飯を混ぜてリゾット風にするのもすっごくおすすめです!

【ソイハヤシ】は、オムライスのソースにもぴったりですよ!

ーーどれも美味しそう・・・! そしてSnapDishユーザーからも【キーマカレー】を使ったアレンジの投稿がたくさん届いています。こちらも今すぐ試したくなるアイデアばかりですね♪
Snapdishの料理写真:大豆のお肉のキーマカレーdeイングリッシュマフィンオープンサンド🧡
大豆のお肉のキーマカレーdeイングリッシュマフィンオープンサンド🧡
mana2mana2 ・ 29肉の日❣️ すべりこみ─=≡Σ_( _#)´ω`)_ズサァー ・ これで最後と頷いた、、(*゚Д゚)(*。_。)ウンウン ラストは丸大食品様のPlant RECIPEのキーマカレーで締めくくります👍 年末、慌ただしくて、 今日はわたしは日用品を取り替えるのに、買い出しに行きました。 もう人混みにクタクタ(o´Д`) 帰ってきたら、まなおは台所と換気扇の掃除をやっていてくれたので、ε-(´∀`;)ホッ 助かった~ 朝、やることリスト(=やって欲しいリストともいう笑)をそれとなく書いといたからよかった😂 そんなわけで、台所が使えなくても、 このPlant RECIPEなら、簡単にお昼も作れちゃうのさ😆 ダイニングテーブルの方で、 イングリッシュマフィンをくり抜いて、真ん中にこのカレーを詰めて、チーズを散らしてトースターでチンするだけ😂😂 作業途中でも、ちょっと摘めて、 熱々うんま〜❤ またもやみんな何も気づかず、 普通にひき肉のカレーだと思ってました🤣🤣 ピリっとしたカレーも美味しかったです! このシリーズはどれも本当に美味しかったです! SnapDish様♡ 丸大食品様♡ ありがとうございました~😆💗 ・ #大豆のお肉 #肉の日に大豆ミート #大豆ミートプロジェクト #大豆ミート料理フェスティバル #プラントレシピ #PlantRECIPE #大豆のお肉キーマカレー
材料
イングリッシュマフィン  プラントレシピキーマカレー  溶けるチーズ  あればパセリ  ブラックペッパー  マーガリン  など
Snapdishの料理写真:焼きカレーパン~大豆のお肉のキーマカレーを使ってプラントレシピ
焼きカレーパン~大豆のお肉のキーマカレーを使ってプラントレシピ
mtorii19 嬉しいモニター商品😆 丸大食品さんのキーマカレー🍛を使って焼きカレーパン作りました。 大豆のお肉と植物素材だけのレトルトカレーです。 ほっこりひよこ豆がまた美味しい❣️ 今回も👱‍♂️夫から「美味しい!!」頂きました🙌🏻 🧑これも大豆ミートだよ! 👱‍♂️えっ?全くわからなかった💦 レトルトとは思えないほどの本格的カレー🍛 たっぷり入った大豆ミートの気になる香りは見事に消えてお肉そのもの♡ ひよこ豆のホクホクがまた美味しさを倍増させてくれます。 丸大食品さん!!すごい!! #大豆ミートで焼きカレーパン #惣菜パン #大豆ミート料理フェスティバル #大豆ミートプロジェクト #肉の日に大豆ミート #丸大食品
材料
強力粉  水  砂糖  塩  イースト  バター  キーマカレー  パン粉  など

プラントベースフードの楽しみ方が、ますます広がる予感♪

ーー今回はプラントベースフードの進化に驚きましたし、これからどんなメニューが登場するのかすごく楽しみになりました。

境さん これまでの商品作りではお肉を使ったメニューということで、和食が難しい部分がありました。今回の試作でも、たくさんの案が出たのですが、最後に残った10品のメニューに和食はなかったのです。でも、これからはもっとバリエーションを増やしていきたいと考えています。

福留さん  今回、ターゲットとして想定しているのは40~50代の健康意識が高い方なのですが、プラントベースフードの市場は今後、どんどん拡大していくことが予想されます。ですから若い層の方にも喜ばれる方向にも、メニューを拡大していきたいですね。

ーー楽しみです!今回はありがとうございました!

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いかがでしたか?

大豆ミートはここ最近、どのメーカーさんもぐんぐん美味しさが進化していますが、【PlantRECIPE】シリーズは畜肉メーカーだからこそのこだわりがつまっているのが感じられましたね。気になる方は【PlantRECIPE】シリーズのスペシャルサイトもぜひチェックしてみて!
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