• お気に入り
  • 29もぐもぐ!
  • 1リスナップ
みんなの投稿 (1)
播州の風土に溶け込む、心地よい「甘み」の田舎巻きと十割蕎麦のひととき
兵庫県三木市に静かに佇む十割蕎麦の店『播州三木一休庵』。
丹波篠山の本店を訪れた際、こちらの店舗の情緒ある佇まいも気になっており、日常の食事として主人と一緒に暖簾をくぐりました。
私は昔から蕎麦が大好きで、各地の味に触れることは、私自身の料理研究を深め、家庭の食卓をより豊かにするための大切な学びの時間だと思っております。こうした私のささやかな探求を理解し、気兼ねなく誘ってくれる主人の存在には、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。
関西はうどん文化が深く根付いた土地柄ですので、納得のいく十割蕎麦に出会える機会はとても貴重に感じられます。そのため、十割を提供されている一休庵さんの存在は、以前から一度伺ってみたいと願っておりました。
土地の個性が光る、濃密な甘みの「田舎巻き」
今回の食事で特に印象に残ったのは、看板メニューの一つである「巻き寿司(田舎巻き)」です。
一口頬張ると、播州の風土を映し出したような、しっかりとした力強い甘みが口いっぱいに広がります。具材のひとつひとつが濃密に、かつ丁寧に甘く炊き上げられており、その輪郭のはっきりとした味わいは、私にとって新鮮な発見となりました。どこか、兵庫県多可町のマイスター工房八千代さんの巻き寿司を思い起こさせるような、心温まるお味ですね。
普段私たちが家族でお世話になっている北新地の『そば處 とき』さんの巻き寿司は、焼き穴子や実山椒が効いたシャープな「大人の味」が魅力ですが、こちらの一休庵さんはそれとは実に対照的です。まろやかな甘みが主役となっており、その甘みだけで一品のお料理として十分に成立するほどの力強さを感じました。
普段の私の好みからすると、かなりしっかりとした甘みではありましたが、この親しみやすいお味なら、きっとうちの子も夢中で食べるだろうなと、子供の喜ぶ姿を想像しながらゆっくりと堪能させていただきました。
風土が醸す一体感、十割蕎麦と甘いつゆの妙
主役の十割蕎麦は、機械製麺ならではの整った麺線が美しく、端正な佇まいを見せてくれます。滑らかな喉越しの中に、適度なコシが感じられる親しみやすい仕上がりでした。
合わせるつゆは、播州の穏やかな気候を象徴するような、優しくまろやかな甘みが特徴です。この土地が育んできた手延べそうめんのつゆにも通ずるような、どこか万能さを感じさせるお味。普段はキリッとした辛口を好む私ですが、この地で育まれた伝統的な麺文化の奥深さを思うと、この甘みこそがこの土地らしい自然な形なのだと教わった気がします。添えられたお塩を少し振ってみれば、蕎麦の香りがより鮮明に立ち上がり、巻き寿司の豊かな甘みとも自然な調和を見せてくれました。
良質な水に恵まれた播州地方でいただくこの味わいは、静かで誠実な蕎麦の在り方を伝えてくれるようです。人気店ゆえの忙しさからか、天ぷらが少し冷めていたといった面もありましたが、全体として落ち着いて食事ができる、安心感のあるお店でした。
近所にあったら嬉しい、気軽に利用できるお店。普段使いにぴったりの、そんな心地よさがありました。次はぜひ子供も連れて、この播州ならではの穏やかな美味しさを家族みんなで分かち合いたいと思います。
料理研究家 指宿さゆり

ーーーーーーーーーーー
#料理研究家指宿さゆり
#レシピ開発
#レシピ制作
#レシピ制作専門スタジオ
#料理は教養
#食は品性
#手打ち麺
#兵庫グルメ
#十割蕎麦
#手打ち
#じゅんさい
#蕎麦好き
#おろし蕎麦
#池田グルメ
#せいろ蕎麦
#天丼
#関西蕎麦
#グルメスタグラム
#蕎麦巡り
#蕎麦屋
#大阪グルメ
#おそば
#蕎麦スタグラム
#神戸料理教室
#和食
#兵庫ランチ
#せいろ
#手打ち蕎麦
#播州三木一休庵
もぐもぐ! (29)
リスナップ (1)