【本日の俺飯】

【本日の俺飯】七五調でいただく筑前煮だZE！
⁡
あなたもこなたも認めていよう
私というはＢ型オヤジ
一度決めたら一直線
右も左も見えぬまま
ひとたび心が火を噴けば
まっすぐ進むは猪突猛進
今日も今日とて突き進む
リビドー街道まっしぐらーーーッ！
⁡
⁡
さてさて昨夜の帰り道、
夕焼け赤く染まる頃、
ハンドル握る手はゆるり、
クルマは街をすりぬける。
と、そのとき、ふと心に
湧いてきたのは煮物の幻影。
どこから来たのかわからない、
でも確かに湧いた想いなり。
⁡
⁡
煮物が食べたい、ただそれだけで
肉でも魚でもなんでもいい、
人参、里芋、れんこんに、
厚揚げ、こんにゃく、鶏肉も。
しょうゆと酒と、少しの砂糖、
甘くやさしく煮含めた、
おふくろ仕立ての味わいが、
いまこのときに恋しいの
⁡
⁡
じぶんで作るも良いけれど、
いまから材料揃えては、
皮むき、刻んで、焼いて、煮て
ああ、それすらも面倒だ
腹は減れども気力なし
されども湧いたこの煮物欲
胸の奥からせり上がる。
こりゃもうほとんど恋心
⁡
⁡
そうだ、アソコがあるじゃない
ふと思いつき走り出す
家の近くの激安スーパー
惣菜コーナー充実で
ときに掘り出し物もある
急げば閉店ギリギリよ
風のように駐車場へ
いざ、店内へ突入とばかり
⁡
そして、あったの、あったのだ
煮物の王様、筑前煮！
色とりどりの具材たち
つやつやほこほこほんのりと
鶏肉ぷりりに里芋ねっとり
れんこんしゃくりと歯ごたえOK
こんにゃく小さく刻まれて
人参優しく色添える
一目で恋に落ちました
こりゃもう連れて帰るのだ
⁡
⁡
ほくほく気分で帰宅して
ご飯を炊いて、湯を沸かし
あれこれ詰めた晩ご飯
半分残った筑前煮
明日の弁当に転生す
⁡
⁡
そんなこんなの物語
本日のメニューをご覧あれ
⁡
⁡
【ご飯側】
① 豚こまハンバーグ
② ひじき煮
③ ブロッコリー
④ しば漬け
⁡
【おかず側】
⑤ 揚げ出しなす
⑥ ザーサイ中華炒め
⑦ 筑前煮
⁡
⁡
①は昨晩作ったやつ、
豚こま使ってハンバーグ。
ミンチじゃないから噛みごたえ、
じゅわりと旨みが広がる。
⁡
②は常備菜の代表格、
ひじきに大豆、にんじんも。
食物繊維でお腹よろこぶ、
身体にやさしい日本の味。
⁡
③は冷凍ブロッコリー、
レンチンするだけ簡単さ。
緑が添える彩りよく、
ビタミン摂取もぬかりなし。
⁡
④のしば漬けアクセント、
ぽりぽり食感、酸味がキリリ。
お弁当箱の名脇役、
彩り添えて引き締める。
⁡
⑤は冷凍の揚げなすを、
温め出汁醤油をひとまわし。
とろりと甘く、じゅわっと香る、
即席ながらも堂々たる逸品よ。
⁡
⑥はスーパーで買ったもの、
ザーサイと野菜の炒めもの。
ピリ辛中華の香り立ち、
ご飯がすすむ一品なり。
⁡
そして⑦が主役です
惣菜コーナーの筑前煮
やさしい味わい、しみしみで
心とお腹を満たしてくれる
母のぬくもり、古里の風
そんなものまで詰まってる
⁡
⁡
はてさて今日も、よく食べた
満腹満足、ありがたや
煮物一つで救われる
そんな夜こそ宝なり
⁡
⁡
思い立ったら即行動
それが私の信条で
Ｂ型気質は止まらない
食に恋して、惚れて舞って
今宵も明日も元気にゆこう
⁡
⁡
蒼空高く風はやさしく
煮物の香りが胸を打つ
恋は食から始まって
美味に抱かれ夢を見る
⁡
⁡
今日もまたまたありがとう
日々ささやかに幸あれと
お腹いっぱい、心もいっぱい
明日はどんな「食」と出会おうや