• お気に入り
  • 3もぐもぐ!
  • リスナップ
手料理
  • 2014/03/24
  • 1,826

ギー

レシピ
材料・調味料
作り方
1

ー作り方ー
1.弱火で溶かす。
(アルミやガラス製は避けたほうがよいでしょう)

2.完全に溶けたら、少し火を強める。(中火にする)

3.沸騰すると、細かい泡が表面に浮いてくる。
(このとき、バター中の水分が蒸発しています)

4.再度弱火にして加熱し続けると、次第に大きな泡が出てくるようになる。

その後、表面に浮いていたものが目立たなくなり、大きな泡に小さな泡が混じるようになってくる。

沸騰する音も違ってきて、油色が透明な黄金色になり、ポップコーンのような香りがしてくる。

(バターが溶けてから約12分位。鍋の底に生じた乳固形分が明るい黄褐色に変わる。
焦がさないようにしましょう。)

5.火を止め、茶漉し、油こし紙(なければキッチンタオルでも可)で濾して冷ます。

6.ギーはガラスの容器で保存。
冷蔵庫に入れておけば、半年以上持つ。
ポイント

使い方
ギーの効能としては次のようなものがあります。
・アグニを燃え立たせ食物の味を良くするので、非常によい消化促進剤となる。
 (ピッタを増加させずにアグニを強めるので、ピッタ体質の人にとてもよい)
・知性、理解力、記憶力、オージャス(活力素)を高める。
・温かいミルクと一緒に取ると便秘によい。
・種々の薬草と一緒に使われると、薬効を組織に行き渡らせる作用を持つ。(アヌパーナ)
・慢性の発熱、貧血、血液の異常を軽快させ、解毒薬としても使われる。
・他の多くの油のようにコレステロールを上げるということがなく、抗ヴァータ、
 抗ピッタ、抗カパ作用を持ち、三つのドーシャのバランスを取る。
・一般的に目、鼻、皮膚によく、傷口の治癒を促し、消化性潰瘍や、大腸炎にも効果を持つ。
・骨髄と神経組織の食物であり、脳に栄養を与える。
 (精神、脳、神経系のための若返りのための強壮剤[ラサーヤナ]となる)
・オージャスを高め、生殖組織を含むからだのあらゆる組織を強化する。
・顔色を良くしたり、声を良くする。
・結核にもよいといわれる。
・強壮作用があるので、老人や小児には全般的に有用。

それでは、このようなすばらしい効能を持つギーは、どのように使えばよいのでしょうか?

・調理用の油として使う:
少量のギーで野菜などを炒める。
ただし、天ぷらには適さない。
また、パンやケーキなどを焼くときには、通常のバターがよい。

・バターの代わりの味付けとして使う:
トースト、焼いたジャガイモなどにバターの代わりに使う。

・消化促進剤として使う:
食卓で、料理の上に小さじ一杯たらす。

・便秘を改善するために:
夜、温めたミルクに溶かして飲む。
特にヴァータ性の便秘の人にお勧めです。

・ネートラ・タルパナ:
30度前後に湯煎したギーに目を浸す。
ドライアイなどによい。
ただしこれは、目の感染等トラブルの原因となる可能性もありますので、
個人では行わないようにしてください。

・マッサージに使う:
顔のマッサージに使用すると、しわを除去する!といわれています。

みんなの投稿 (1)
美容と健康に!
アーユルヴェーダで使われるバターです。
ギーは、バターから水分やたんぱく質を除去した純粋な油のことで、
その多様な健康効果からアーユルヴェーダで重用されています。
以前の記事を読まれた方のなかには、ギーを入手したいのだけれど、
どこにいけば買えるのかとお考えの方もいらっしゃることでしょう。
実は、ギーはわざわざお店に買いに行かなくても、お家で簡単にできてしまうのです。
そこで今回は、ギーの効用と、簡単な作り方についてご説明したいと思います。

アーユルヴェーダでは、ごま油と共にギーを多用しています。
アーユルヴェーダの古典、『チャラカ・サンヒター』には次のような記述があります。
もぐもぐ! (3)