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そして私が小さな頃から美味しいと食べてきた料理。
どんなふうに感じたのか、どんなシーンだったのかと
思い出してみると、『食事や料理から想起する記憶』は私自身にも大切な一つ一つの思い出です。
いつだってどんな時だって、『食』というものは楽しいことでも、悲しい出来事でも記憶として繋がるものです。
そして何よりも子供自身が、自ら興味を持って自ら選ぶものは大変大事なことだと思います。
食においては、まさに我が家は、一般のご家庭よりは、幅広い食を親自身が突き詰めていますので尚更です。
そして何よりも『美味しい健康』は私にとって、親になる前からの研究テーマです。
ですので『子供は食べたいものを美味しいものを、栄養満点でいっぱい食べること』これを一番、大切にしています。
挑戦してみたいというものは、あれこれと親の方もさらに技術としても高めることができますしね。
食というものは、世界中の歴史や文化を知ることができる大変大事な学びになります。
社会性の一つにもなりますし、知識の量と経験量を得ることにもなります。
普段の食事から、親が用意する料理は、『学び』となりますし。親が普段からいつもの日常で、子供にかけてあげれる愛情となります。家庭の料理というものは、多くの子供は自分自身の経験で思うことは『家庭料理は子供の自己肯定感に直結する』ということです。
ある子供の同級生と深く関わることになりました。
時間ももちろんたっぷりかけて。
その子の自己肯定感の低い低い言動には、親御さんが厳しいからとは言ってはいるものの、親にも先生方々にも隠れて悪いことはしていたのです。いじめや仲間ハズレだって、命令して同級生にさせていたり。私たち夫婦は気づくことができたので、自分の子供にはちゃんと『友達にやれと言われたからっていじめたり仲間ハズレは絶対してはいけない』とちゃーんとお話を何度もしていますし、子供はどう考えているのかも、聞きますしね。
その同級生の子は、何でもかんでも親には言いたくないとかで隠し事があまりのも多いんです。
それを私の子供にも『おまえも親に何も言わないでやれよ』とか言ってるんですよね。
我が子は、親に内緒にすると自分が困ると教えています。
そこでその言葉を私自身が聞くことができたのでと気づくことができたので、未然に防ぐこともできました。
相手の親御さんは全く知らないようですが。
これも不思議なお話し。
自分の子供なのに、親子の信頼関係ができていないのです。
常に親も大人も先生も信用していないって言っておりましたしね。親から随分と、我慢ばかりや制限を設けてこられたのは、その子のお話からもわかります。
子供のいじめやひねくれは必ず『家庭に問題がある』のです。早熟する子供だって必ず『家庭が問題がある』のです。
そこにはローンだったりか(そうなると随分と節約を子供にも押し付ける傾向があるものです)夫婦不仲や、家族が機能していない場合もあってです。親がアダルトチルドレンで、親が親に依存する『毒親育ち』などが非常に多くあります。少子化の原因でも最も大きな社会問題です。そうなると親は自分が優先になり、食事を作るのがめんどくさいなどで、自分時間を確保するために手間暇を惜しんでしまうものです。そうなると子供は愛情不足に陥るのは当たり前です。
だって学校や習い事や、別の家庭と比較できる環境にいるわけですし。そうなると卑屈になったり、またうらやましいなと憧れたり。私たち自身でも経験あるはずです。
ですので、大人が自分自身を再分析することで子供への理解が深まります。
ならばどう言ったことが、子供の気持ちを考えることができるかなとなれば、普段の生活での小さな楽しみや嬉しいことです。それは親との会話だったり、食事の時間だったり、お風呂の時間だったり。
となるとやはり食事(食事時間)は大切です。
美味しいものを共有することは、外食でさほど得られませんし、買ってきたものではお腹は満たされますが
精神的に満足度は低くはなります。やっぱり親が子供のことを考えて作ってくれる食事は、愛情を自然と感じるものです。その反面ですが、お腹を満たすだけのための食事であればまた変わってきますよね。ですので、愛情が自然と感じられていないんだなとわかる子供、いわゆる愛情不足で制限が多く、我慢の方が多い子供は欲求不満が多く。そんな子供は、大人に隠れていじめたり、ものを壊したり、他人のものを盗んだり。そして大人の前では良い子のふりをして騙される大人も大人ですけどね。本当に子供とちゃんと直面している親も大人も少なくなりました。
自分のこと優先となるとそんなふうになりますしね。なので、子供ができないことはやっぱり大人じゃないとできないこと。すなわち生活していくための食事です。お金を使い食材を買い、調理をして栄養バランス考えて(成長期ですからとても大切です)。そして人生の経験が多ければ多いほど、知識量も増えるので、料理だって多くを知っていることは学びになります。それも親から学ぶことの一つ。日本のおせちや郷土料理だってそうですよね。まぁもうすでに時代が変わって、料理は教育が行き届いた上での文化人としての『教養』ですので、その人その人の持つ人としての生き方や姿勢や選択能力や創造性なども現れるものです。
やっぱり大人は子供が、なりたいなと思うような大人であるのは大切ですしね。
お金で買えないものを生み出せることが、やはり大切。
あるお友達が『〇〇のお母さんがお母さんだったらよかったなぁ』と言ってくれたのは嬉しいものでした。
それとは別にですが、やっぱりおうちでやたらに節約のためにこどもに食べるもの制限や
習い事にお金をかけて、食事の質を減らしすぎると、他人のおうちで『人のものを奪い食べる』や『なりふり構わず出されたお菓子やジュースを食い飲み散らかす』や感謝もせずに『親はして当たり前(ジュースとお菓子をやたらに他人の親に頼んでくる。しかもありがとうという感謝なんかしなくて良いと言っておりました)』そんな呆れたこともありました。
随分と、我が家で食事を出してあげたり、お菓子やジュースをわざわざ買いに行って出してあげるの繰り返し。なので夏休み中も入り浸っておりましたけどね。その子は親には内緒だとか。
食事って満たされていると、私もそうですが、モノに執着しないので分けることが自然とできますし、おもてなしも人を喜ばせようとできるものです。なので、今回の出来事でそれらが欠如したご家庭が多いんだと気付かされましたのも、子育てにおいて。
ある女の子の同級生は親の顔色を見て育ち、親に気を遣って、向いていない習い事を多くさせられているので非常にませてしまって、大人の見ていないところで同級生に意地悪や、急にキレたりと。
理由はちゃんとお話ししたりご家庭の環境を知り、わかりましたが愛情不足ですね。大人が子供の気持ちをほっておいて育てているからです。
残念なことです。
まぁまた違う機会にもかけたらなと思いますが
食を通して全て知った現実のことですので、改めて思います。
やっぱり『料理が美味しくできることはとても大切』
『家族との楽しみや安心の共有は料理から』
ということです。
子供たちが食を通して幸せになることを、願っております。
料理研究家 指宿さゆり
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