今日の夕ご飯

鮭の西京焼、ワカメの中華炒め、切干大根の煮物、ほうれん草のおひたし、卵とかまぼこのお吸い物。

息子がお風呂に入っているときに洗面所に行くと、誰かと言い合いをするような声が聞こえてくる。「なんでだよ。オラだって怒るよ」「謝ったんだから、許してくれたっていいだろう」とか。学校の友達とやり合っているつもりらしい。

「学校で何かあったのかな…」とつい聞き耳を立てていたが、たぶん私がここにいるとは思わずにしゃべっているから、声はかけない方がいいだろう。そう思って黙っていたら、息子、急に風呂から上がってくる。私の姿に気づくと、はっとした顔をして、照れ隠しのように、全く違った話をしてくる。平気な顔をしているから、あくまで空想の世界のことなのかな。

そういえば、私も子どもの頃よく空想の世界の中にいた。現実で上手くいかなかったこと、失敗したこと、その先の未来がこうあればいいなと思ったことを一人で、時には息子のように声に出して空想に浸りきっていたっけ。あのときは、それが私の中では現実と理想の折り合いをつける方法だった。時として、それは今だって。

息子もそうなのかもしれない。今日は心配のあまり盗み聞きしてしまったけれど、今度また同じシーンに出会ったら、そっとドアを閉じるのがよさそう。