今日の夕ご飯

さわらの竜田揚げ、カボチャの塩煮、モヤシの中華風サラダ、豆腐とワカメのお吸い物。

息子が布団の中でシクシク泣いている。何かあったのか聞くけれど、「何もない」と言う。「なんて言えばいいかわからない」と言う。

なんとなく、その気持ち、わかるような気がするなぁ、と思う。かつては何の理由もないのに、不安で寂しくて怖くて泣き出したくなる日があった。いつの間にか…というより、子どもを産んでから、そんなふうに思うことがなくなっていた。

子どもがいると、自分のことで思い悩む暇も余力も、ほとんど、ない。あのわけもわからないユラユラとした不安定な感情を味あわなくていい毎日は幸せだけれども、ふと、大切な何かを落としてきたような気にもなる。

シクシクと泣く息子の頭を撫でながら、こうやって大きくなっていくのだなぁ、と思う。もう私には取り戻せない何か。涙をこぼすようなことであれ、息子にはできるだけ、たくさんの感情を知っていてほしい、と思う。