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手料理
  • 2018/01/17
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きくち正太さんの 郷土の誇り、納豆汁。 と、せりとなめこ・菊のみぞれあえ。他。 #かきのもと

レシピ
ポイント


挽き割り納豆 10P
里芋 小10ヶ 賽の目切り
塩蔵ワラビ 塩出しして2cm長 パックなら1P
ナメコ等 ぬめりのあるキノコ 2P(モダシ アワタケ アミタケ等)
豆腐 1丁 1cm角
油揚げ 2枚 細切り
セリ
長ネギ
醤油
味噌

きくち正太 著「あたりまえのぜひたく。魚愛が試される、それが煮魚。」より抜粋

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大量の納豆を擂り潰して作る、東北の納豆汁とやらを作ってみた。
なにやら冬の季語にもなっているそうで。
地域によっては元旦や七日に、雑煮や七草粥の代わりに食べるらしい。
普段の味噌汁とは違う、豚汁や芋煮のような感覚の具沢山汁なのだろうか。

この料理は、
> 累計発行部数100万部超えの大人気グルメコミック『おせん』シリーズの作者が描く初のコミックエッセイ
「あたりまえのぜひたく。」きくち正太 著 で知った。
(↑の引用は幻冬舎の紹介文ママ)


まー、作中では実に美味そうに、そして美しくあたたかくお正月の情景が描かれているのですよ。
そして納豆って擂り潰すとどうなるの…?という好奇心があった。

結論から言おう、これは大変に美味い。
まろやかでコクがあり、滋味深い。
このほっこりした味が、芹の清冽な香りで引き締まっている。
粘りはとろみに変わり、冷めにくく、身体が温まる。

岩手・山形・秋田の各県の一部で食べられているらしい。

作者のきくちさんは秋田の出身だそうなので、これは秋田風なんだろうか。
地方や家庭によって具にバリエーションがあるらしい。
新鮮な菜っ葉などない北国で、塩蔵の山菜やきのこ、干した芋茎、根菜などをたっぷり入れるそう。

…と、ここで納得。

私、昔は「春の七草って雪を掘って採るの…?」と不思議に思っていたのだ。
ところが上京してみたら、関東は冬でも草が生えているじゃないですかwww(←草

今はスーパーで七草パックなんぞが売られているが、流通事情の悪い昔はそんなものは無かっただろうね。

我が家は七草粥の習慣がないのだが、それはかつて七草パックが無かったが為に、雪国ではそういうものだったのか。
それとも、ひな祭りや七五三はおろか成人式さえもやらない、行事に無頓着な両親だからなのか、その辺が不明なのである。
(だからSDに登録してからビックリする事がたくさんw)

七草なんて雪の積もらない太平洋側や温暖な地域の話じゃないのかね、それが全国に広まっただけじゃないの、恵方巻きみたいに。

…と思って、Wikiの七草がゆの項をザッと見てみる。
まあ、割と予想は当っている。
が、思ったよりも地方によるバリエーションが豊富だった。
そして我が新潟県の項目を読んでみる。知らねー…ってものばかりでまた草www

しかし、この多様性は逆に豊かじゃないか。
無い、から工夫する。それによって生まれる地域性の違いが面白い。

でもまあ、今は元日からスーパーが開いてるし、保存食を作る手間よりも、七草パックを買う方が何十倍も楽よねw
かつてこの国は、不便ではあったかもしれないが、今とは全く違った意味での豊かさがあったのだ。
だからと言って、誰も今更昔には戻りたくないだろうけどw

きくち正太さんの「あたりまえのぜひたく。」では、何が贅沢かっつーと、手間や時間の掛け方、高級でなくとも旬の新鮮な素材、ご実家から送られる野菜や果物、手作りの味噌・漬物等、受け継いだ伝統や心遣い…そんなものを贅沢と言っているのだ。
あとはまあ、器使いが贅沢ねーw 
インタビューやイベントレポートの写真を見ると、ホントに作中みたいな骨董を使っている。裏山w

今後の作りやすさを考えて、レシピ欄に作中の説明にあった材料を抜き出した。
今回はほぼレシピ通り作った。
ワラビの塩漬けは母作。きのこはナメコとエノキ(白・茶)を使用、豆腐は木綿。
醤油を入れる順番を間違える。レシピでは擂り潰した納豆に加えるのだが入れ忘れたので、納豆を鍋に投入してから入れた。でも美味かった。
個人的に次回はコンニャクを入れたい。生芋コンニャクを。

しかしそれでも残る疑問は、東北でセリを使う地方。
太平洋側か、日本海側だとしても沿岸部で降雪が少ないか、か?
又は田んぼは雪で埋まっていても川まではそうそう凍らない(よね?)から、わざわざ採りに行くとか?
除雪してなくね?危なくね?つか、生えてんの?近年加わった具なの?
私はセリって4月の山野草だとずっと思い込んでいたんですが…謎。
せりとなめこ、菊のみぞれ和え

セリ ナメコ 菊の甘酢漬け(かきのもと) 大根 柚子

長谷川 洋さんのオレンジページのレシピ。
http://www.orangepage.net/recipes/detail_140706

これは昨年作って美味しかったので、リピ。

出来上がり写真ではセリの根っこが添えてあり、それがカッコイイ。
が、そんなに長くてキレイで立派な根っこにお目にかかれないのですよ。なんなんだ、あれ。
しょうがないので、比較的キレイなものを選り分け、茹でた後にレモン汁をかけておいたらこんな感じに。

まあ、なかなかいいんじゃね。酢の物だし。

塩むすびの焼おにぎり
いぶりがっこ(既製品)

上記二つは、きくち正太さんの真似。
塩むすびを丸く握ったのもそう。丸いとだまこ餅みたい?
きくち家のいぶりがっこは、なんとご実家で作られたものだそう。
到底太刀打ち出来ないけれども、気分だけでも。


そんな訳で、美味しくも面白い、初・納豆汁体験でありましたとさ。
(正直書くの疲れたw、最後まで読んでくれた方、ありがとうございますwww)
すっかり忘れてたが、昔は七草は旧暦でやってたのでは…
春節になってようやく思い当たった。
だとしたら大体2月になる。関東では梅が咲く頃よねえ。
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