【本日の俺飯】

【本日の俺飯】
初めての料理は
小学校1年時に作った目玉焼きだったと思う。今から50年以上前のこと、母親に教わりながら、フライパンを熱し、油をあたため、玉子を割り入れて水を少し入れ蓋をして。たったそれだけの工程だが、鮮明に覚えている
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なにしろ
玉子入れのタイミングがひと呼吸遅くなり、熱くなりすぎたフライパンの上で、パチパチと弾けまわるのにビビる私の様を、母親がいつまでもネタにして喋りまわっていたからでもある。息子の初失敗を笑うなんて、ヒドい母親だ。という気がしなくもないが、昔の親なんてこんなものだった
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以来、料理に
ハマり込むわけでもなく、だからといって嫌うわけもない。お腹が空いて作ってくれる人がいなければ、インスタントラーメンくらいだったらなんとかするよ、という「ぼく食べる人」人生を歩んできたわけだ。このフレーズをわかる人も少なくなったろうなぁ
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お弁当づくりをするようになって
およそひと月が経過した。これまでとは違い、食べるだけではなく、「作る」という工程が加わることで面白味が倍増、三倍増、いや立体的となって楽しくて仕方がない。…などと生意気なことを言ってはならぬ。「作る」といってもレンジでチン！だけなのだから、料理のうちに入るわけもない
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昨夜のこと
家内から夕食時に豚肉が少々あまったので弁当に使うか？との問いかけがあった。おおおお！それは素晴らしい！よく出来た嫁である、褒めてつかわす、わが家は安泰である。とはいうものの、コレ使ってナニにしよ？
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「焼肉のタレに漬け込んで、朝フライパンで焼けばいいでしょ？」
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おおおお！それは素晴らしい！よく出来た嫁である、以下略とするがまことによいアイディアである。というわけで本日のメニューは以下のとおり
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①豚肉炒め
②ちくわのチーズ巻き
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①は先にご説明したものそのまんま。フライパン使うなんて何年ぶりか。いつぞや母親に笑われた風景であったと推察される。②はTikTokでみつけたもの。ちくわを縦半分に切り分け、スライスチーズをのせてくるくる巻き楊枝で固定。フライパンに敷くのは油ではなくマヨネーズ。弱火でじくじく加熱すれば油が染み出して丁度よくなるというわけだ
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そんなわけで
わが弁当、俺飯づくりもフライパン導入という局面を迎えた。いやいや、これを「料理」といえるかは甚だ微妙ではあるが、出来ないナリに世界がパッと広がったような気がしなくもない。なんだか歯切れが悪いが少しずつやっていきたい
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