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jummai-ginjo shu
made from premium branded rice "Aiyama"
jummai: pure-rice sake (i.e. without added alcohol or sugar)
ginjo: made from highly polished rice using special technic
2021/02/14 開栓
昨日投稿した「信州亀齢ひとごこち純米吟醸」に続いて私が偏愛してやまない酒、Takachiyoである。漢字ラベルの髙千代、ひらがな「たかちよ」に加えてローマ字「59Takachiyo」があるのだが、このアルファベットラベルの髙千代がじつに、じつに旨いのだ。
出会いは数年前になる。地元の居酒屋で、普通ではありえないほどの特価(というか、飲み放題的な価格で)この59Takachiyoの番外品38%精米をいただいてからもう、虜なのだ!
二月半ば、まだコートの気温だったと思う。バレンタインデー、べつに記念日だからとかそういうことはないのだが、やはり日本酒が飲みたくなって入ったことのない酒屋へ。三重の作や栃木の鳳凰美田などと並んでこれがある。だが、愛山か…
この髙千代酒造は二つの個性を持っている。ひとつは扁平精米という特殊な精米を行なっていること。もうひとつは他の酒造ではまず見かけない「一本〆」という米を使っていること。
私が好きなTakachiyoは、この一本〆で醸したものなのだ。いや当酒造の実力ならばほかの酒米でも美味しいものを作ってくれるに違いないが、愛山はあまり印象が良くない。以前に別の酒造の愛山で、どうもえぐみというか苦味というか、味を壊してしまうような嫌味のある酒を飲んだことがある…
悩んだのだが、かと言って愛山を避けていては一生このコメの酒を飲めないことになる。好きな蔵の酒で悪いイメージを塗り替えるよい機会になるかもしれない、と買って帰った。
なお、久々の一升瓶である。最近はほぼ四合瓶の日本酒しか買っていなかった。この酒屋が一升瓶しか持っていなかったためだが。
さて、映画を観ながら栓を切る。たしかよだれ鶏を作った覚えがある。その強い花椒の匂いにも負けぬ、豊かな香りが漂う。最近買った酒は、切ってすぐ香るというより、すこし置くことで香りが出るものがほとんどだったのだが、これは違う。もう開栓から甘く芳しい香気が漂っている。
ひと口飲む。甘い、はっきりとした甘味。力のある甘さというのだろうか、甘味の質に重厚感がある。さわやかに切れていく軽い甘さもよいが、これはまた旨い。しっかり甘くて、その甘さこそが旨い酒だ。かといってしつこさはなく、スルリと喉を通っていく。じんわりと沁みる。アルコールはあまり感じない。個性の強い肴と、喧嘩することも、負けることもなく、たっぷりと飲ませてくれる。
これはいけない。どんどん飲んでしまうタチの酒だ。日本酒のレディキラーとでも呼びたくなるような、するすると酔いを感じさせないまま、いつのまにかたくさん飲まされてしまうタチの。
じつに、美味だった。やはり一本〆でなくとも、愛山でも、私は59Takachiyoが好きだ。近くの酒屋に入るなら、また買いに行かねばと思わされる一本だった。
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