トウガラシを加えたココア

#Snack/Teatime #Soft Drinks #American cuisine #Mexican cuisine

約15年前､東京メトロの表参道駅を出て地上に出る途中に“Marche De Metro”というフードコートがあるのですが､この一角で開催していたココアの試飲販売で出会ったのが唐辛子入ココアでした｡最初はミスマッチな気がしていましたが､可愛い店員さんに“絶対美味しいから…”と言われて試飲しました｡すると意外な味わい…と言うか､唐辛子の刺激を受けた舌の部分にココアの甘味が感じ､“辛い…”ではなく､“パチパチする甘さ”とでも表現できるココアの新しい美味しさを発見しました｡そのアメリカ製唐辛子味ココアパウダーは未だ国内未販売で､この試飲販売で当時販促見込データをとっていたようです｡ですので価格も高く､その場でしか買えない商品だった為、1缶だけ購入｡東京での用事が済み最終の羽田発神戸着のスカイマークを最安値で予約して高槻に戻って次の日から毎日飲んでいると一週間で缶の中のパウダーは底を尽きてしまいました｡その後どうしてもこの味が忘れず､自分で唐辛子を調合しながら試行錯誤を繰り返しました｡一般の一味では少ないと刺激はなく､入れ過ぎると辛くてココアでなくなってしまう｡ブートジョロキア(ゴーストペパー)以上の辛さのトウガラシ・パウダーを“唐辛子入”とわからない程度にココアパウダーにしっかり混ぜ込むのがコツです｡現在私はOrganic Farms Haraのキャロライナ・リーパーを使って唐辛子入ココアを楽しんでいます｡寒くなった毎日の夜､この一杯が暖かい楽しみです｡因みによくよく考えると､トウガラシもココアの実(カカオ)も中央アメリカ原産です｡ココアは既にアステカの王様が日に何杯も飲んでいたという伝説がヨーロッパに伝わっていて､そも時のココアも“甘い”のではなく、トウガラシやスパイスが調合された王様だけが飲める滋養強薬だった事が伝えられています｡