マルサラがなければ、マディラなど他のフォーティファイドワインを使っても同じようなものができます。
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近頃よく作る低温調理ヒレ肉、今回はマルサラ酒で作ったソースを添えた。
マルサラというとお菓子作りをする人は「ティラミスのお酒」としてピンと来るだろう。フォーティファイドワイン、つまり醸造後に蒸留酒を加えて通常のワインよりアルコール度数を高めたものの一つである。この種の酒としてはシェリーやポートワイン、マディラが有名で、どれもお菓子だけでなく肉料理のソースとしてよく使われる。
知名度はこれらに劣るがアモンティリャードという酒がスペインにある。この手の酒のなかでもとくに口当たりよく、甘く、ついつい飲み過ぎてしまうのだ。スペインバルでレバーペーストかなにかを舐めながら、一杯また一杯と開けているときりがなくなる類の酒である。
アメリカ文学最初期の作家のひとりエドガー・アラン・ポオは「アモンティリャードの樽」という短編を書いていて、これがまた酔っ払いのぐちゃぐちゃした頭で思いついたようなとんでもない短篇で、嫌いな友人をアモンティリャードの樽に見立てて熟成させてしまうという代物。いいアモンティリャードが手に入ったと聞かされたら、そりゃ私だってひょいひょいついていく。
「アモンティリャード?」
「アモンティリャード」
と繰り返す掛け合いはサスペンスというよりむしろ喜劇で、同時代のメルヴィルもよくこれをやるが、一杯一杯復一杯と繰り返す酒呑みのやり取りだ。
ポオ。ポオ。私にポオを教えてくれた人は「不条理の天使」を愛していたが、あれもまた酒でも飲んでるかのような噺である。
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