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jummai-ginjo shu
jummai: pure-rice sake (i.e. without added alcohol or sugar)
ginjo: made from highly polished rice using special technic
2021/02/07 開栓
はじめて飲んだ天美があまりに美味しく、あわてて追加で取り寄せた二本のうちの一本になる。前回が1/25なので、半月も経たずに次を飲んだことになる。
しかし、不思議なことにこの日はあまり旨いと思わなかった。いや、それなりにはおいしい。だが初めて飲んだ天美の感動はこんなものではなかった。これはおいしいのはおいしいのだが、どこか尖っているし、天美の美点であった非常に精度の高いまとまりを感じないのだ。ガス感は過剰でざらつきを感じる。甘味はもの足らない。葡萄を思わせる爽やかな香りはそのままだが、細いというか薄いというのか、あまり感じられない。味のすべての部品が噛み合っていない。ほとんど感じなかったアルコール味が、今回は浮いてしまっている。
これは、なんだろうか? ガッカリするというより驚いていた。結局この日はおいしいことはおいしいが、特筆するほどでもない酒という印象のまま終わってしまった。
先にネタバラシ的なことを書いてしまうが、この時取り寄せたもう一本をちょうど一ヵ月後の3/7に飲んでいる。こちらは、もちろん、すばらしく美味しかった。
けっきょく味のうまいまずいなどというものは、その時の体調であるとか気分のよしあしとか、それからあわせた肴などでいくらでも左右されるのだろう。たまたまこの日はあまり舌がのらなかったのだ。たしかに体調不良が続いていたような覚えがある(歯を治してから一か月ほど頭痛が続いていた)。
味がどれほど本人に左右されるかは理解していたつもりだったが、これはとくに印象的な体験となった。
たぶんたまたま調子が良くなかった時期に口にしただけで、あまり美味しくない、見るべきものもないと切り捨ててしまった酒や料理はこれまで多数あったのだろう。機会を取り戻すことはできないが、願わくば今後よいものと出会えるときには己の体調が良からんことをと思わざるを得ない。
なおこの日はドライトマトで豚肉を炒めたものを中心に肴にした。料理自体は別の記事として、当時投稿している。
味の変調について。
もう一つの要素として、もちろんトラベルショックを考えることができます。グルメ漫画「美味しんぼ」の第一話には主人公山岡の「…ワインと豆腐には旅させちゃいけない」というセリフが出てきますが、ワインは輸送によって味のバランスが崩れてしまうことがあります。そのため到着してから、味を落ち着かせるための時間をセラーで過ごさせます。最近はワインだけでなく日本酒にもトラベルショックが言われることがありますが、もしかするとこの天美も、トラベルショックを受けやすい質のお酒かもしれません。
#和食 #お酒 #日本酒 #天美