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面倒なので私はやりませんが、アサリを入れる前にニンニクを引き上げておき、皿に持ってから乗せると、カリっとしたニンニクが食べられます。
一緒に蒸すとどうしてもしなっとした食感になります。
ただし、レシピ本文に書いたように、そもそもカリっとするまでニンニクを炒めるのはこの料理にはあまりあわない(香ばしさがアサリの邪魔をする)ように感じます。
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ぬき。あるいは天ぬきというものがある。
蕎麦屋のつまみで、天ぷら蕎麦などを蕎麦なしで、つまり汁と具だけで作ってもらうものを指す。関西でいう天すいに近いか。蕎麦抜きだからヌキ。
ものの書によると、かつて蕎麦は日本酒にあわないとされていて、ツウとされる酒飲みは蕎麦屋で飲む際、蕎麦を避けてこれを頼んだのだという。
私自身は蕎麦が日本酒にあわないと思ったことがなく、蕎麦をすすりながら酒を飲むこともあるので、この話自体どうも怪しいと思っているが…
もっとも現代的な日本酒と昔のそれは別ものと言ってもよいくらい違うはずなので(江戸時代とはまずアルコール度数が違う)、あるいは昔の日本酒は、当時の蕎麦にはあわなかったのかもしれない。
さて、今日の一皿はボンゴレ・ビアンコの麺抜きである。アサリの白ワイン蒸しと言ってしまえば身もふたもないのだが、アーリオオーリオを効かせ、適度に蒸しあげるとこれからの季節はたまらない。手早く作れるのでメインにひとつ足したい時にありがたい料理になる。
三月下旬、アサリはまだ早いか、もういいか。悩みながら買ってみたが、期待以上によい身のだった。これからゴールデンウィークくらいまで、どんどん美味しくなるだろう。この料理の出番も増えそうである。
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