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jummai shu
jummai: pure-rice sake (i.e. without added alcohol or sugar)
2021/04/03 開栓
久々に九州の酒を飲む。H30醸造で蔵出しがR3の2月、二年以上蔵の冷蔵庫で静かに眠っていたことになる。昨日投稿した「亀の翁」もH30BYだったが、こちらは精米歩合75%の低精白と、ある意味対極で面白い。
栓を切ると、むっとアルコール臭か発酵臭(いわゆるセメダイン臭)が鼻をつく。低精白なので吟醸酒とはまったくちがう質の香り。
味は、複雑。あるいは独特。正直に言うと、第一感は「保存が悪く壊れている?」と疑ったほど悪い。
えぐ味、雑味、ヌカ臭などが絡み合い、どう言い繕ってもおいしいとは言えない。低精白の酒は何度か飲んだことがあるが、ここまで乱暴というか、えぐ味が強いのは珍しい。
旨味も相応に強いのだが、強い旨味にエグ味が絡むことでよけいにキツい味になっている。
そしてアルコール臭。まるでアル添酒か紙パックの安酒のよう。
肴はマグロユッケ、ほたるいかの酢味噌和え、からすみ。
からすみとともに飲んだときだけ、複雑だが確かに酒の旨味のようなものを感じた。ホタルイカは完全に酒が味を壊してしまい、肴にならない。
相当難しい酒に感じた。
あまりにも悪印象だったので、開栓して空気に触れさせてから一週間冷蔵庫に置いてみた。
その際の肴は、ふぐの子糠漬け、蒸した香箱蟹、アサリの白ワイン蒸し、本マグロ刺身、からすみ。
一週間でかなり丸くなる。
純米なのにアル添のようなアルコール臭は相変わらず。酒のみを口にすると、旨味とエグ味、雑味が突出してバランスが相当崩れているように感じるのも同じ。
他方でからすみやフグの子などと口にすると、肴の癖の強さと喧嘩することもなく、酒本来が持っていたのだろう旨味の姿がほのかに見える。甘味もわずかに出てきたか?
ともかく、難しい酒だった。一本しか買わなかったので、本当にたまたまこれの味が壊れていただけなのかもしれないが…
#七田 #天山酒造 #日本酒 #佐賀の料理