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そして本日
とうとう本番の日と相なった。朝から気持ちは重く、体もどことなく鈍い。あああ、メンドくさい。あああ、嫌だ、イヤだ、いやだ――そう心の中で何度も唱えると、時間はまるで進まない。時計の針が止まっているのではないかと思うほどだ。嫌なことを待つ時間ほど、長く感じるものはない
そんな中でも
「まぁこんなものか」と、どこか達観した気持ちもある。大したことないわなぁと泰然と構えている。何事も終わってしまえば案外どうということもない。そうやって自分に言い聞かせながら、気持ちを整えていく。…とはなかなかいかないもの、やはり落ち着かない。身の置きどころがない。心がソワソワして、どこにも安らぎを見いだせない
こういうときは
弁当づくりに限る。包丁の音、フライパンの焼ける音、卵をかき混ぜる音。それらが不思議と心を鎮めてくれる。手を動かし、火を扱い、詰める。その一連の動作が、自分の中に静けさを取り戻してくれる。というわけで、本日のメニューは以下の通り
①焼鮭
②豚コマハンバーグ
③玉子焼き(牛肉のしぐれ煮入り)
①は業務スーパーで買った6切れ入り。焼くだけで美味しい。②は昨夜の残りもの。豚コマを刻んでまとめただけだが、味はしっかり。③の玉子焼きは定番。今日は少し贅沢に牛肉のしぐれ煮を加えた。卵の甘みとしぐれ煮の旨みが重なって、朝から小さな幸福を感じる
食材は昨夜の帰り道に買っておいた
夜のスーパーは静かで、仕事終わりの心を癒してくれる。誰もいない通路を歩きながら、明日の弁当のことを考える時間が好きだ。明日の自分のために小さな準備をしておく――それだけで、少し前向きな気分になる
弁当が出来上がるころには
心が不思議と落ち着いている。いつもの色合い、いつもの配置。ご飯の白、鮭のオレンジ、卵の黄色。小さな箱の中に、今日を生きるための力が詰まっている
朝のざわつきは消え
代わりに「なんとかなるだろう」という静かな確信が残った。結局、心を整えるのに大切なのは、こうした小さな習慣なのだ。弁当づくりは、私にとって心のリハーサルであり、日常への帰還でもある
さあ、この弁当を持って
今日を乗り切っていこう。どんなに面倒な日であっても、自分の手で整えた朝を持って迎えられるなら、それだけで十分意味があるのだ